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彼を見た時、鳥肌が立った。
長くて細い、綺麗な指で奏でられる音は、悲しくて優しかった。
時折見せる哀しそうな瞳は、吸い込まれそうな程美しかった。
弾き終わるとダルそうに頭を下げてステージから消えた彼。
小さな拍手が起こる中、近くに居たボーイを呼んで彼の名前を聞いた。
ふーん。
パク・ユチョンか。
名前を聞いちゃえば、どんどん興味が湧いてきちゃって。
ユチョンを"知りたい"と思った。
ユチョンが"ほしい"と思った。
ユチョンを自分のモノに、僕だけのモノに。
そーやって思ったら歪んでくる思考。
さぁ、"僕の"ユチョンを探しに行かなきゃね。
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