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「おっかしいなぁ…」
あーあ、見失っちゃった。
ったく…。
ユチョンどこー…。
「おや、キム様。
いかがなさいましたか?」
「あ、どーも。
いや、知り合いを見失っちゃって」
「ほぅ、そうですか。
その方はどんな方で?」
「ユチョン。パク・ユチョン。
さっきあそこのレストランでピアノ弾いてたでしょ?」
「…あぁ、あいつですか。
あいつならさっき階段に向かいましたよ?」
「ん、ありがとーう」
なに、あれ。感じ悪ーい。
ユチョンの名前を出した途端にあの冷めた顔。
後で支配人に言い付けてやる。
ボーイに言われた通り階段周辺を見てみるけど、ユチョンの姿はない。
上に行くってことは、宿泊者か…。
仕方ない、行ってみよっと。
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