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鳴海探偵事務所(過去)
「しかし、探偵になったはいいが仕事がこねぇな」
荘吉は椅子に座りながらぼやいていた。
「よぉ!相変わらず暇そうだな坊や!」
事務所のドアを勢いよく開けて一人の男が入ってきた。
「山内警部!また仕事くれたりするんですか?」
荘吉は目を輝かせている
「坊や…ひよっこなお前には荷が重いかもしんねぇな」
山内は重い表情で椅子に座った。
「山内おやっさん!俺はもう一人前ですよ!帽子だって…」
荘吉がハットを手に取ろうとすると山内はそれを取り上げた。
「坊や…ひよっこには帽子はまだ早い」
山内はハットを再び壁に投げ掛け話を始めた。
「坊や…死神の噂を知ってるか?」
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