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闇夜の死刑人
風都都内
「とりあえず!聞き込みだ!」
荘吉は街中で聞き込みをすることにした。
「よぉサンタちゃん!夏だってのにクリスマス気分だな!」
若いころからサンタちゃんは変わっていない。
「僕はね!一年中子供達に夢を与えたいの!荘ちゃんもさ一緒にやんない?」
しつこく勧誘するサンタちゃんをなだめ荘吉は例の死神の話をした。
「さぁ…?死神とかサンタには関係ないしね!」
サンタちゃんはおどけながら答えた。
「そうか…ん?」
すると向こうから見知らぬ青年が歩いて来た。
「こんにちはサンタさん…子供達の為に毎日ご苦労様です。神は貴方を褒めていらっしゃるはずです。」
青年の名は軋魅智〔キシミサトル〕風都教会で神父をしている。
「智ちゃん!神様にお仕えしてるなら死神の事知らない?」
サンタちゃんは軋魅に尋ねた。
「死神…さぁ存じません。しかし、彼を死神だなんて。」
軋魅はハッと口を押さえた。
「彼?アンタ…!」
荘吉が詰め寄ろうとすると軋魅は逃げるように帰っていった。
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