ある日突然

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朝起きると外はポカポカ陽気だった 桜は満開であとは散るのを待つのみだ 私と大輝はお弁当を持って近くの公園に出掛けた 今日は日曜日、お互い休みの日だ。公園には沢山の家族連れがブルーシートをひいて花見をしていた 私達はベンチに腰掛けて桜をみていた 『何年後かには三人、四人の家族として花見してみたいな』と大輝は屈託のない笑顔で呟いた 『そうね…』私は彼をちらりと見ながら答えた 『柚子がその気になってくれて、俺嬉しいんだ。本当は柚子子供嫌いなんじゃないかなって…でもずっと聞けない気持ちがあったからさ』 『嫌いじゃないわよ。ただ、こんな私に子育てなんてできるのか不安で仕方ないの。今もそうだけど…こればかりはできてみないとわからないかなと思ったから』 『心配ないさ、俺もいる!お互いの両親もまだ健在なんだ。何かあったら相談したらいいんじゃないかな』 私のおにぎりに桜の花びらがヒラリと落ちてきた 見上げると桜は青空を舞っていた
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