カラスとアザミ

都会の中のカラス

『太地さん、今日コニンにあったの。お腹プックリしてたわよ』

『そうか、まさかお前達が友達になるとはな』

『彼女みたら私も赤ちゃん欲しくなってきたな』

『ホントに？』

『うん、赤ちゃん育てる自信、でてきた』

『そのまえにすることあるだろう？結婚だ』

『そうね…まだ籍も入れてないものね』

『結婚しよう、幸せにする…』

『うん…』

桜の咲くころ私は二度目のウエディングドレスを着た

ただ違ったのはその時、お腹に新しい命が宿っていたっていうこと…

式が終わってから太地さんに明かした

『あなたパパになるのよ』

『最高の結婚式だ…』

『私もこの子も幸せにしてください』と太地さんの手をそっとお腹に置いた