ある日突然

6/10

1204人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
日曜日の夜のセックスは激しかった。私も大輝も今まで以上に性欲が増していた ただ私の頭の中を青空を舞う花びらが中々消えずにいた 桜ってはかない…人間もそうだよね… 瞬間瞬間、大事に生きなきゃ…私ってそうしてるのかな? 今こうやって大輝と重なり合ってる瞬間も 胸がキュンとした 『疲れた?柚子』 『ううん、大丈夫よ…どうして?』 『一瞬力が抜けたからさ…』 『気のせいよ』 私は大輝の腰の動きに合わせた 大輝と私はお互い同時に声を出していってしまった 深夜私は喉が渇いて、目が覚めた 口の中にはまだ大輝の精液の味が残っていた それが嫌な訳ではなかったけど、オレンジジュースを一気に飲み干す そしてしばらくキッチンでぼんやりしていた 私は今いったい何を考えてるんだろう 本当はどうしたいんだろう 考えても、考えても、答えは一切出てこなかった
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1204人が本棚に入れています
本棚に追加