両側から見るイジメの真実

狙われた華奈

それからしばらくして、気が付くと私へのｲｼﾞﾒは少しずつなくなっていました。

今まで私を拒絶していたクラスメートも、徐々に私と口を聞いてくれるようになりました。

私は久しぶりにクラスメートと話せたのがとても嬉しくて、華奈に報告に行きました。

しかし私がそこで見たﾓﾉは、
ｲｼﾞﾒの主格の奴らに取り囲まれてただ俯いて唇を噛み締めている華奈の姿でした。

私が呆然と立ち尽くしていると、私に気付いた主格の一人が
「華奈がこんな目にあっているのは、みんな唏依奈のせいだよ？」

と、意味深に笑い呆然と立ち尽くす私と華奈を残して去って行きました。