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日ソ軍事同盟の締結は全世界に衝撃を走らせた。
「号外~ごうが~い」
新聞配達員が日ソ軍事同盟締結の号外をばらまく。
一人、また一人とその新聞を拾い、一面に載った松岡とスターリンの同盟提案書を記入する写真を見る。
「近衛は気が狂ったのか?」
「気が狂ってたのなら連続も当選しないさ」
「しかしソ連と同盟を結ぶとは大胆な事をしたもんだな」
「正に激変の時代だ」
と話し合う人達。
そしてこの報は大洋を越え合衆国ホワイトハウスにも届いた。
「ソ連と日本が軍事同盟‥‥とは‥‥」
ルーズヴェルト大統領が唸る様に言った。
「大統領、これは想定外です。」ハル国務長官も困惑した表情を浮かべている。
「‥‥‥どうやら我々は日本を戦争に追いやろうとしたら非常に厄介な相手と組まれてしまったみたいだ。」
机の上に手を組む。
「しかしソ連はドイツとの戦争は秒読み段階と聞きます。所詮猿共のハッタリ足掻きでしょう。」
ハル国務長官は続けて、
「それにソ連は海軍国家ではありません。我々の脅威にはまずならないでしょう。猿共も資源の確保にも限界があります。いずれは戦争をあちらから始めるでしょう。」
とル大統領を安心させた。
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