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青年はそのまま登りきると、ふりかえり手をふった。
「おーい、ラインハルト」
青色の髪の少年がそれを見つけ、笑顔で石垣を登ってきた。
「お前、また眠り姫に会いに行くのか?」
ラインハルトと呼ばれた青年はクロニクルに聞いた。
「今日こそは何か起きるかもしれないだろ?だから俺は毎日通うんだよ」
「お前も物好きだな」
やれやれと言わんばかりにラインハルトはため息をついた。
二人が話をしながら歩いていると、とても大きな木が見えた。
その木は根元が割れていて洞窟みたいになっていた。
「さて眠り姫にご対面だ」
クロニクルがそう言うと、二人は洞窟の中に入っていった。
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