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洞窟の中に入ると、階段のような物があり二人は暗い中を進んでいった。
一番下にくると辺りは暗闇でお互いを確認する事すら出来ないぐらいだった。
「やっぱりここらは暗いな、シャイン」
クロニクルがシャインと言い人差し指をあげると、光が人差し指に集まり、当たりが明るくなった。
光で辺りが見えるようになり、見渡すと西洋の大聖堂のような所だった。
頭上に弧を描くようにしてある天井にステンドグラスがはまっている。そこには翼をひろげた天使がふたり、歌いながら飛んでいる姿が描かれていた。
そして、奥には大理石で作られた壇があった。
壇の上にはガラスの天蓋でおおわれた柩のようなベッドがあり、ひとりの羽のはえた少女が眠っていた。
これが眠り姫だった。
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