生物進化の前夜(先カンブリア紀)

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地球の冷却と凍結は生命に危機を及ぼしますが、それが過ぎると次第に大気と気温は安定し、生物が繁栄するための環境が整ってきました。  生物進化の準備段階として、大陸の合体・分裂の中で「浅瀬」が作られていました。 1)まず大陸の合体によって大きな大陸が成長していきます。 2)成長した大陸は地球の冷却により氷河で覆われます。 3)その後氷が溶け、海水が大陸の上に進入すると広い浅瀬が誕生します。  浅瀬は生物の繁殖に適した環境となります。  浅瀬においては光が下まで届き、死滅した生物は沈んで有機物を堆積させ、大陸から河川により多量のミネラルが運ばれてくるからです。   また、大陸の形成により、堆積岩の中に有機物が取り込まれていきました。今まではバクテリアによる有機物の分解時に酸素が消費されていましたが、分解による酸素消費が減ったため約6億年前頃酸素が急激に増加します。
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