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次の日は、少し化粧が手抜きになった。
二度塗りしてたマスカラもつけるのをやめた。
でも、誰も何も言わなかった。
帰りに病院へ寄る。
母の病室は４人部屋の窓側だった。
窓からは、駐車場が見えた。
母は、私が来たのを見つけ、ベッドの上で半身起こして待っていた。
『具合はどう？』
努めて明るく聞く。
『急に入院する事になってごめんね』
心なしか顔色が悪い。
『家の事は心配しなくていいよ。お父さんも哲もいるし』
母は軽く頷く。
『亜由美が居てくれて助かるよ』
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