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なかなか由美ちゃんに告白する機会がない。
今まで二人きりになれたお茶当番も、片付けもうまくかわされてしまう。
足立さんは、以前より頻繁に来社し、忙しそうだった。
それは、間もなく駅前ビルが完成し、そして我が社に来る理由がなくなる事を意味した。
時間がない。
あたしは、迷った挙げ句に駐車場で由美ちゃんを待ち伏せした。
ちゃんと話しがしたい。
由美ちゃんは、あたしの姿を見つけると少し頭を下げた。
あたしは急いで近付く。
『少し話がしたいんだけど…時間ある?』
由美ちゃんは、頷き『私の車で駅前ビル行ってみませんか?』と言った。
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