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母のリハビリが終わり、退院の日時が決まった。
早速課長に有休届けを出す。
課長は届けとカレンダーを突き合わせ、確認する。
『佐山さん、この日の前日の夜は予定空けておいてね』
『…はい。
何かあるんですか?』
『駅前ビルの完成で関係各社で完成パーティーがあるから、うちの課からは君と美樹くんを推薦しといたから』
『私と美樹さんで、ですか?』
『そう。
まぁ、夕食が助かったと思って行ってきてよ』
『はぁ…』
あんまり気が乗らないけれど…
席について、お局に聞く。
『ビルの完成パーティーの事聞きました?』
『さっき、課長が何か言ってたけど詳しくは聞いてないの。何だって?』
『うちの課は私と美樹さんで出席ですって』
『あら、そう。
あんまり好きじゃないけどしょうがないか。
確か、製造課では由美ちゃんが行くって言ってたよ。
亜由美ちゃんは何着てく?』
『私は多分ブラウン系のワンピースです。パーティーに行くような服なんてあんまり持っていませんよ』
しばらく、お局と着て行く服の打ち合わせをしていた。
なんだか胸騒ぎがした
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