壬生浪士組…!?

2/8
762人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
あの時、 学校の屋上から飛び下りたはずなのに 私は生きていた。 辺りを見渡すと、 そこはまったく知らない所で ドシャ降りの雨が降っていた。 そしてなにより、 「ニャー……」 私は、猫になっていた。 プニプニのピンクの肉球 ピンとたった三角の耳 細く長い黒いしっぽ どっからどう見ても、 ただの黒猫である。 「…クシュン!!……」 頭がぼーっとする。 寒気がする。 雨のせいか風邪をひいたっぽい…… どこかに、 雨やどり出来る所は無いかな トボトボと歩き出すが トサッ すぐに倒れてしまう。 今度こそ、本当に死んでしまうかもしれないな そう思い、私の意識は暗闇に飲み込まれた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!