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あの時、
学校の屋上から飛び下りたはずなのに
私は生きていた。
辺りを見渡すと、
そこはまったく知らない所で
ドシャ降りの雨が降っていた。
そしてなにより、
「ニャー……」
私は、猫になっていた。
プニプニのピンクの肉球
ピンとたった三角の耳
細く長い黒いしっぽ
どっからどう見ても、
ただの黒猫である。
「…クシュン!!……」
頭がぼーっとする。
寒気がする。
雨のせいか風邪をひいたっぽい……
どこかに、
雨やどり出来る所は無いかな
トボトボと歩き出すが
トサッ
すぐに倒れてしまう。
今度こそ、本当に死んでしまうかもしれないな
そう思い、私の意識は暗闇に飲み込まれた。
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