壬生浪士組…!?

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「あ、近藤さん」 総司と呼ばれていた彼がその人を見てそう言った。 ああー!!思い出した!! 近藤、土方、それに総司、おそらく沖田総司って確か幕末に活躍した人たちじゃん。 えっと…… 京の浪士組、新撰組?だっけ?? ということは、私が今居るここは…… 100年以上前の江戸時代末期の京都…!? 目眩がした。 でも、そう考えればこの人たちがなんで着物を着ていて、刀なんて物騒な物を腰にさげているのか説明がつく。 幕末はまだ開国したばっかりだから、洋服という文化があまり浸透していないんだ。 …………多分。 私がそうやって考えている間も彼らの会話は続いていて、 「おお、そういえば総司に渡す物が……」 と、近藤さんが取り出したのは チリリン 小さい鈴だった。 まんまるくてキラキラした。 ウズウズ 「フニャア!!」 そして、私は猫の本能に従い彼の手にあった鈴を掠めとった。 .
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