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「ふわぁ…」
光乃燈夜(14歳)は大きなあくびをしながら自分が寝ているベッドの横にあるカーテンを開け、眩しい太陽に思わず目を逸らす
「と―や!朝よ―!!」
「わかってるっ~の!クソ姉貴!!」
下の階にいる姉…統華(15歳)名前の通り生徒会長として燈夜たち姉弟の通う、十桜中学を統べている
ガチャン!
「だ~れ~がクソ姉貴ですってぇ!?」
やってきた統華は燈夜のこめかみをぐりぐりした
「いてぇ!いてぇ!!止めろ姉貴!」
燈夜への攻撃を止めた時、統華は言う
「何か言う事は?」
「はいはい、ごめんなさいねクソ姉貴」
「まだ言うかぁ!!」
統華が殴りかかろうとした時、下の階にいる母親が呼んだ
「もう!早くしなさい!!」
いつもこうして燈夜の1日は始まる
・ ・ ・
「あなた達は毎朝毎朝…」
母…美麗(みれい)は燈夜と統華の茶碗に真っ白なご飯をつぎ、目の前に置いた
今日の朝ご飯は味噌汁とハムエッグ、サラダ、ご飯…まぁいたって普通のメニューだ
「美麗さん、二人は仲がいいんだから」
ニコリと微笑んで父…苓斗(レイト)は言う
「もうっ!苓斗さんはそうやって二人を庇う!」
ぷぅっと美麗は頬を膨らせた
ちなみにこの二人は三十路を迎えているのに関わらずまだ二十代に見えるせいで初々しいカップルにしか見えない
まさか二人の子持ちとは誰も思わない
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