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「いいじゃん?生まれた頃からの付き合いだし」
ニッと不敵な笑みを浮かべて燵葵は燈夜の横に並んで歩き出した
確かに2人は同じ病院で同じ月に生まれたのもあるが親同士が仲がよいので生まれた頃の付き合いなのだ
「うるせ馬鹿、気持ちの悪い事言うな」
「何だって…!?“僕たち”の友情はそんなものだったの?」
「キモっ!!」
燵葵は燈夜からいや誰もが見ても気色悪い、少女マンガのようなうる目でこちらを見てきた
「あっ!それはねぇんじゃないの!?」
「やば…遅刻する」
燈夜は燵葵を無視して腕時計を見た後走り出した
「いじめダメ!絶対!!」
どこかで聞いた事のあるような言葉を吐き、燵葵も燈夜を追いかけ走る
・ ・ ・
「セ…フ、と」
「間に合ったな燈夜、ミキちゃん来てないぜ!」
嬉しそうに燵葵が言うと後ろから聞きたくない声がした
「どこがだ…ってか!ミキちゃん言うな!オレは三十路こえたオッサンだぞ!?」
スーツ姿に眼鏡、まぁ名前以外は普通の先生ことミキちゃん…もとい
幹久 幹夫
遊んでいるのか親、とツッコミを入れたくなるような名前だ
―なんで「幹」を2つも入れたんだよ、ほぼ確実にいじめられるだろ…
いつも燈夜は思う
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