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これはそう、アリスたちがお茶会を終え、そして後片付けをマーチに頼んで屋敷の中へ入った後のマーチのお話…。
マーチは屋敷に帰ると怒っていたが…はたしてこの時マーチに一体何が…?
さて、それをこれから見てみることにしよう…――。
「…よしっ!じゃあ、張り切って片付けるかなぁ…」
マーチは服の袖を軽く少しだけ捲し上げ、机の上の片付けにとりかかる。
帽子で出した物でも、のちに残るらしく、残された皿などを台車に移し重ねている。
何事もなく1人で黙々と片付けていたら…ふいにピクリとヤマネが動いた。
そして、モソモソと動いたあとに体を起こして起き上がる。
「ん、ん~……マーチぃ~」
「ん?ヤマネ?なんだ?」
「……マーチママ…いの一番…お手紙………」
ヤマネの声かけに気づけばマーチは振り返り、穏やかな声で問いかけた。
だが、ヤマネのマーチママという言葉を聞くと、ピクリと眉を動かし反応した。
しかし、そのあとに続いた言葉を更に聞き、目を丸くさせる。
「……いの一番…?手紙…?まさか…」
そう呟いた途端、“何か”がマーチに向かって勢いよく飛んできた。
そして、スコーンッ!と効果音が付きそうなくらい小気味良くマーチにヒットした。
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