あの時のその人は…[2]

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「・・・あ゙~…!気分悪ぃったらねぇっ!……粗方片付いたしもう切り上げちまうか」 地面をガッと蹴って舌打ちをしたのち…悪態をつき机の上を軽く見渡してから髪をかきあげそう言った。 「おい、ヤマネ。中に入るぞ」 「ん、んん~……むにゃ…」 マーチが軽く体を揺するも、ヤマネからは眠そうな声が返ってくるだけで、まったく起きる気配はない。 ヤマネが起きないとみるとマーチは小さくため息を吐き、ヤマネを担いだ。 「しょっと…。…ちっ!それにしてもめんどくせぇな…。あのクソババァ、何考えてんだ…」 もう一度舌打ちしたのち、片手でヤマネを支えつつもう片方の手で自身の髪をかきあげ、屋敷の方へと歩き出した…。 そして、バァンッ!そう大きな音をたてて屋敷の扉を開け、中へと入っていった…――。 《本編へ続く・・・》  
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