遊園地にお出かけな、おはなし。

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「隆弘……」 沙由ちゃんと一緒に帰っている時に、僕の名前を呼んだ。 「何?」 「……もしも私に催眠術が使えたら、あなたにかけるだろう。……という訳で……じゃーん」 沙由ちゃんは棒読みで言いながら糸をくくりつけた五円玉を取り出した。 「あなたは段々、遊園地に行きたくなーる」 今度は五円玉を揺らしながら、棒読みで言った。 ……… ちなみに催眠術にはかからなかった。
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