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朝7時。碧(ミドリ)はケータイのアラームで目が覚めた。肌寒いこの季節、すっかり冷えきったこの部屋は碧を布団から出させないようにする。
前日にヒーターを朝からつく様に設定しとけばよかったと思うのが碧のこの頃の常だった。
「っふぁあ…」
欠伸をしながらゆっくりと布団から這い出し、毛布を纏ったままのそのそとヒーターのスイッチを入れる様はさながら亀のようだ。
…そして部屋が大分暖まった頃、碧は足取り重く今日最後の学校へいく準備を始める。
今日は碧にとって卒業式だ。
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