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将「♪~♪~♪……。あッ、電話……。」
将也の携帯が鳴った。
将也は、立ち上がり
声を高らかに言った
・・
将「奈央からだ!」
友「……………。」
俺は、小説を読んでいる
フリをしながら聞き耳を
立てていた。
将「……うん、わかった。…うん…うん…。」
何を話しているんだろ…。
心が少し痛かった。
将「……じゃ、またね……。ピッ。」
・・・・
友「早川さん…、何て?」
将「明日、土曜日だから遊びに行こうだって…。」
将也は冷静?に答えた。
友「…?。嬉しくねぇのか?。」
将「嬉しいけど…、俺デートなんて初めてだから、なんか緊張して。」
将也とは、幼なじみだ
家がすぐ近くで親同士も
仲がいい。
でも、こんなことは
知らなかった。
なんだかんだ言って
所詮は、人と人か…。
友「でも、行くんだろ?」
将「そりゃ…、行くけど。」
友「だったら、今からできることを、やるしかねぇだろ?。」
我ながらいいことを言った。
将「だな…………。」
俺たちの間を、
冬特有の乾いた風が
優しく肌を撫でるように
通り抜けていった。
?「ゴーン…。ゴーン…。」
町中を午後5時を知らせる鐘の音が駆け巡る。
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