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友「えぇっとォ…。お前は、カジュアル系だから…、これとこれだな。」
そう言って、
俺は、真っ黒のダウンベストと
少しくすんだ赤色のシャツを手渡した。
友「サイズは、Mでいいよな?」
将「…あぁ。」
将也は、いつもと違う
雰囲気を帯びていた。
友「どうした?」
将「いや~、やっぱり友也は、デザイナーとスタイリストの子だな~、と思って。」
将也は、試着室に入りながら俺に言った。
「シャー!!」
勢いよく試着室の
カーテンが閉まる。
将也の言った言葉が
俺の頭の中で、
まるで山びこのように
響きわたっていた。
「シャー!!」
カーテンの開く音だ
将也が立っていた。
将「どうだ?。」
俺は、思わず笑みを浮かべ
友「バッチリだ!!……」
もう考えるのは止めよう。
・・・
新しい答えが出た。
「逃げること覚えるな」
何か聞き覚えのある言葉
どこで聞いたかは
覚えていない。
たた強く、
心に響いた。
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