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「刹那、今日からここがお主の部屋じゃ!」
『はあ』
あの後、暫くお館様、幸村、佐助といろいろと話していると、女中の人が部屋の用意が整ったと報告に現れた。
そして案内された部屋は、私が一人で使うには十分過ぎる程の広さだった。
『良いんですか?この部屋使っちゃって…』
「うむ、お主は武田の客人だからのう」
『…ありがとうございます』
正直気が引けてしまう。
客人というよりただの居候になると思うのだが…
「あとは着替えが必要かな?その格好だと刹那ちゃん、物凄く目立つからねぇ」
「そうでござるな」
『あ~、この時代ではねぇ』
カーゴパンツにTシャツ、現代ではごくごく普通の格好なんだけどなぁ。
てゆーか、オカンとゆっきーの方が目立つ気がするのは、私だけかい?
「すぐに着替えを用意させよう」
『すみません、何から何まで』
死のうとしてたはずなのに、なんか成り行きで新生活の準備を着々としちゃってるよ…
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