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「ぐぇっ…!」
『痛っ!』
私はドンッという音とともに軽い痛みを感じた。
『…ん、痛いっておかしくない?死んでも痛みはあるのか?』
少々そのことを不満に思いながら、閉じていた眼を開いた。
そして、眼に入ってきたのは…
『何処だ、ここ?これが黄泉の国??…ってか、何かふんでる?』
「………」
周りを見渡すと眼に入るのは鬱蒼としげる木々。
あれ、さっきまで街中だったよね?
コンクリートの地面に叩き付けられて、はい終了な予定だったんだけど…
あぁ、ここは黄泉の国の森か!
それなら納得しよう。
そして、次に自分の下敷きになっている物に眼を向ける。
『迷彩とオレンジ…』
私はの下敷きになっている物に眼を向けると、迷彩とオレンジが飛び込んできた。
よいしょ、っと立ち上がりよーく下敷きになっている物を見ると、それが人間なのだと気付いた。
『うわぁ、人巻き込んじゃったよ、悪いねぇ』
成仏してくれ、と願いつつ私の下敷きになっていた人物に手を合わせていると、巻き込んまれた人物から反応があった。
「ちょっ…俺様、死んでないんだけど…」
『Σ!?…ああ!そっかぁ、ここは黄泉の国だからな!二度も死ぬ訳ないか(笑)』
「はぁ?君何言ってるの??」
私の下敷きになっていた迷彩とオレンジな人が「いって~」と言いながら、ゆっくりと起き上がった。
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