迷彩な人

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そして、私はゆっくりと起き上がった人物を見て驚く事になる。 『ああっ、オカン!!』 「Σえっ、何オカンって!!」 私の下敷きになっていたのは、私の好きなゲーム“戦国BASARA”に出て来るオカンこと、猿飛佐助だった。 『すっげー、佐助も死んでたのかぁ』 「ちょっ、ちょっと、君さっきから何言ってんの!?黄泉の国とか、死ぬとか!!?俺様死んでないし、ここは黄泉の国じゃないからね!というより空から降って来たよね?!…それに何で俺様の名前を」 うわぁー、なに質問攻め? めんどくさいなぁ、オカン。 『えー、ここ黄泉の国じゃないの?』 「当たり前でしょ!それに黄泉の国なんてあるのかどうか、定かじゃないんだから」 『まぁ、私もそんなもん信じてないけどさぁ』 死んだら全部無くなるだけだしー、などと言っていると佐助が変な奴だと言わんがばかりに溜息をついた。 「で、君は何で空から降って来たの?まさか、どこかの忍…」 『はぁ、忍なんか居る訳ないじゃん…って、オカンは忍だったな。まぁ、現代っ子に忍みたいなスゴ技出来るわけないし』 アハハと笑っていると、急に佐助の雰囲気が冷たいものへと変化した。  
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