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「さて、着いたよ~」
『うぇ、ちょっと気持ち悪い…』
「ちょっ、ここで吐かないでよ!!」
オカンお前とばしすぎなんだよ…
軽くグロッキーじゃないか。
「さっさと落ち着いてね?これからウチの大将に会うんだから」
『大将…お館様!もちろん幸村もいるんだよね!殴り愛してるのか!!』
私は未だ佐助の肩に荷物の様に担がれたまま、何処かの屋敷の中を移動していた。
まぁ、自分で歩かなくていいから楽なんだけどさぁ(笑)
「ウチの旦那と大将の事まで知ってるんだぁ、ホント君何者なの?」
『現代っ子です♪』
「はぁ…」
あ、今「ダメだこいつ話にならない」って思っただろ、オカンめ。
軽くムカついたので足を動かして佐助に蹴りを入れてやると、「うっ」と小さなうめき声が聞こえた。
フッ、いい気味だ。
『ほら、さっさと歩く。私は早くお館様と、ゆっきーに会いたいぞ!』
「はいはい…」
佐助は私に呆れ切ったのか、大人しく歩みを進めた。
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