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佐助の肩に担がれたまま、暫く屋敷内を移動していると、ある一室の前で佐助は足を止めた。
「大将、只今戻りました」
「うむ、佐助か。入れ」
佐助は入れという声の後に、スッと襖を開けると室内へと入っていった。
『佐助~、いい加減下ろしてくれ~。お館様とゆっきー見たい♪』
「はいはい。大人しくしててよね、じゃないと…」
『おう、殺れ♪』
「まだ何も言ってないんだけどっ!」
私は佐助にやっと下ろしてもらい、辺りを見回すと武田信玄と真田幸村が眼に写った。
『くはっ、やっべぇ、お館様とゆっきーだ!生だぜ、生!っていうかマジでBASARAの世界だ!!』
きゃーー、と佐助の肩をぐらぐらと思いっきり揺らすと「だから落ち着いて!」とオカンから注意が飛んだ。
「さ、佐助。その者は…?」
『保志さんボイスきたーー!』
「落ち着きなさい!」
一人ハイテンションて騒いでいると、ベシッとオカンが頭を叩きやがった。
くそ、覚えてろよ…
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