衝撃

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しかし、黒魚はその拳を顔面寸前のところでラケットで止めていた。 が、殴られた反動でラケットがはねかえってきて、黒魚の鼻を直撃した。 「痛ってぇ~!」 黒魚が涙目になりながらもがいている。 「おぃ、テメェナメテンのか!ラケットなんかだしやがって!」 ラケットを殴った手が痛いのか、少し赤くなった手をさすりながら田伊が怒鳴った。 「だって俺はスーパーピンパーなんだぞ。卓球の道具を使うのは当然じゃないか」 と、その時「ピンポンパンポン~2年生の学級委員は職員室に集まりなさい~ピンポンパンポン」という放送が入った。 (何だよめんどくせえなぁ) 鮭田がゆっくりと立ちあがり、教室を出て行った。 すると、何故か黒魚も教室を出てついてきた。 そしていきなり鮭田に話しかけた。 「まさか、あのクラスに俺以外のスーパーピンパーが居たとわな。驚いたぜ」 (こいつは何を言ってるんだ?)
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