3人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、黒魚はその拳を顔面寸前のところでラケットで止めていた。
が、殴られた反動でラケットがはねかえってきて、黒魚の鼻を直撃した。
「痛ってぇ~!」
黒魚が涙目になりながらもがいている。
「おぃ、テメェナメテンのか!ラケットなんかだしやがって!」
ラケットを殴った手が痛いのか、少し赤くなった手をさすりながら田伊が怒鳴った。
「だって俺はスーパーピンパーなんだぞ。卓球の道具を使うのは当然じゃないか」
と、その時「ピンポンパンポン~2年生の学級委員は職員室に集まりなさい~ピンポンパンポン」という放送が入った。
(何だよめんどくせえなぁ)
鮭田がゆっくりと立ちあがり、教室を出て行った。
すると、何故か黒魚も教室を出てついてきた。
そしていきなり鮭田に話しかけた。
「まさか、あのクラスに俺以外のスーパーピンパーが居たとわな。驚いたぜ」
(こいつは何を言ってるんだ?)
最初のコメントを投稿しよう!