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「だ、誰?」
今度の反応は声。それも若い女性の声だった。普段女子高生に接している修の感覚から判断するに、少女と呼ぶにふさわしいか。
「誰、と言われてもなぁ……」
修は頭を掻きながら、思うままを述べる。とりあえず敵意のないことを示すために両手を挙げた後で、これは威嚇に見えるかもしれないとも考えたが、それに反応はない。暗くはあるが、少女のいる陰よりは明るいので、もしかしたらこちらを見てはいないのかもしれない。
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