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俺は葬儀場で一通りの事が終わった後、全ての誘いを断って雨の中を歩き出した。
今の俺は親友を亡くした悲劇の主人公、でありその悲劇を引き起こした悪魔でも有るのだ。
独りになりたいと言う俺を強く誘う人は誰も居なかった。
なんとなく家に帰る気になれなかった俺は雨の街の中をずっと当ても無くぶらついていた。
周りも見ずにぶらついていた俺はあからさまな程今時の若者と肩がぶつかってしまった。
軽く会釈して去ろうとした時、背中に衝撃が走った。
急な事で反応出来ず前のめりに倒れ込んでしまった。
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