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振り返ってみると先程肩がぶつかった若者がこっちを向いていた。
その若者は明らかに不機嫌そうな声で
「おいおい、ぶつかっといてだんまりかよ。そりゃ無いわ。だよなぁみんな」
と言うと5・6人の若者が俺を取り囲んだ。
身の危険を感じた俺は人と人の間に肩をねじ込む様に逃げようとしたが先程と同じ背中に衝撃を受けて倒れてしまった。
それからはひたすら蹴られていたが、俺はこのまま死んでも構わない様な気がしていた。
その時俺は気付いてしまったんだ。
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