喪失

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その男は斎藤俊哉。俺の家の隣に住んでおり昔からの悪友で、いわゆる幼なじみという奴である。 俊哉はドアを乱暴に開け、沈み込んでいる俺に向かって 「おい、慶介。そろそろ出るから着いて来い」 と良い俊哉は部屋を出るが、俺は部屋から出る気が無い。そんな俺に対して苛ついた様子の俊哉は俺の手を乱暴に掴み、部屋から無理矢理引きずり出して外へと引っ張っていった。
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