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俺はくだらない義務感と喪服を身にまとって家を出て葬儀場に向かう為にタクシーを止めた。
タクシーに乗っていると雨が振り出したが今の俺にとっては今降っている雨も絵美の葬式もどうでもいいものだった。
絵美とのお別れどうこうはあまり考えて無かったが、加害者である俺は周りからどんな目で見られ、どんな事を言われるのか。それしか考えられなかった。今これ以上気持ちの落ちる事の無い俺にとって雨なんて気を重くもしなければ洗い流してくれる気もしなかった。
そんな事を考えていると俺の親友だった倉田絵美の名前が書かれている葬儀場へとタクシーが辿り着いてしまった。
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