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生徒達は、緊張して魔法を放とうとした瞬間だった。
ゴーレムは突然、足を止めた。
アレンは、興味なさそうにチラリと見てそして言った。
「帰れ!」
その途端、ゴーレムは頭を下げて、そして消えた。
生徒達は、呆然としていた。
ケインは、クスクスと笑うと言った。
「全く。何で、首を突っ込むんですか。面倒な事がお好きですねえ。アレン様。」
アレンは、不貞腐れたように言った。
「俺は・・・・・そいつのかわいそうってのが気に入ったから・・・・・・返せばいいかなって・・・・・・・・・・」
しどろもどろに呟くようにアレンは言った。
ケインは大げさにため息をついて、首を振ると言った。
「だから、困るのですよ。普通は出来ませんよ?考えて行動してくださいね。アレン様。」
そう言い放つケインは心なしか殺気をはらんでいた。
アレンは顔を青くして頷いた。
ケインはにっこりして、言った。
「では、行きましょうか。アレン様。」
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