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あたしは、
咄嗟の事に何が起きたか分からず…ただただ唖然。
「お…母さん。」
美夕も、その状況が把握出来ずに猫を抱えたまま、
こちらをただ見つめていた。
でも、
分かる事が一つ。
あたしは、全身水浸しだという事だった。
「スマン、スマン!
まさか、人がいるとは知らず!
いや、ほんとにスマン!」
その体格のいい男性は、
慌ててあたしに近寄り持っていたタオルで濡れた髪を拭きはじめた。
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