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そう言うと彼は出て行った
一人残ったスノーは窓を見た
一体どんな人なんだろう‥
空を眺めているとまたノックがした
『あ、‥はい。』
「入るぞ」
ギィ‥と扉が鳴る
そこには金の髪に透き通るような瞳、スーツの上からマントを羽織った男がいた
「目が覚めたのだな‥。」
『あ、貴方が‥助けてくださったんですね。ありがとうございます』
「あのまま見捨てるわけにはいかないだろ、名は‥スノーだったな」
『はい。』
「大分身体が衰弱している、しばらくここで休め。家族には‥」
『家族なんて、いません。‥‥‥いりません』
「!!」
『すみません、一人にしてください‥』
プリーモは黙って出て行った
「はぁ‥‥」
「どうした?」
「‥Gか、俺はどこか抜けているのか?言わなくていいことを言ってしまった」
「そうかもな‥」
「‥‥あの娘には家族など、いない。いらない存在なんだ、そして憎む存在」
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