―確執―

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その後も、やっぱり宍戸さんは必要最低限のことしか話してくれなかった。 それに、帰りはいつも、 「長太郎、どっか寄ってこうぜ」 って言ってくれていたのに、部活が終わると跡部さんと何やら話しながらさっさと帰ってしまった。 俺は帰り道、 何で宍戸さんは俺に相談してくれなかったのだろう。確かに、学年は違うけど、ゴールデンペアとしての絆があるのに。 とか、 そりゃあ跡部さんはモテるから相談相手にはちょうどいいけど、やっぱり俺に相談して欲しかった。 とか考えてしまって、1人でムシャクシャして空き缶を蹴飛ばした。 結局、空き缶は自販機の横のごみ箱に捨てた。 俺がもう少し強かったら・・・ きっと宍戸さんなしでも 生きていけたんだろうな・・・
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