―宍戸さんの隠し事―

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『鳳・・・さん。』 テニスコートへの足取りは重く、なかなか進めない俺に、樺地は意を決したかのように話し掛ける。 『何だ?樺地?』 樺地から話し掛けるなんて珍しいと思いながら答える。 『宍戸さんは・・・跡部さんに・・相談をしている・・・・ようです』 えっ・・・相談? 思わず立ち止まってしまう。 だが、動揺していることを気づかれないように再び歩きだす。 『な、何の相談をしてるんだ?』 声が震えている。 樺地は、そんな俺を横目でみながら俺の問いに答える。
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