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火渡
「これを持って行きなさい。」
火渡は4つあったアタッシュケースのうちまだ開けていなかった1つを龍に渡す。
龍は何か入っているのだろうと思いながらアタッシュケースを開けるとその中には……
龍
「これは……、旧型のデュエルディスク……」
剣
「しかも、真っ黒だな…」
龍と剣が呟いた通りアタッシュケースの中には旧型と呼ばれる角ばった漆黒のデュエルディスクが入っていた。
一
「一見旧型に見えるが、俺達が今使っているディスクと性能的には変わらなそうだな。自動シャッフル機能もついている。」
間
「しかも、スタンバイモードになってるってことは変形が可能なのか……。確かに俺達が使っているのと大差は無いな…。」
一と間は漆黒のデュエルディスクをじろじろと見ながら呟く。
咲哉
「じゃあ、4人とも行きましょ。あの3人も待っているでしょうから。」
咲哉はそう言って龍達を手招きしている。
一
「では、火渡さん。デュエルの結果は後で連絡します。」
間
「失礼しました。」
剣
「では…」
と3人は火渡に挨拶をしてから出ていったが龍だけはまだ学園長室に残っていた。
龍
「あんた……、何を企んでいる……」
火渡
「いや、何も企んではいないよ。それと、ある人からこれを君に渡すように言われてね。」
と言い火渡は机の上に3枚のカードをおく。
龍
「っ!?なぜ、これを……」
火渡
「君が使ってこそこいつらは喜ぶだろうと言ってね。」
龍は火渡の顔を少し睨み付けると3枚のカードを後ろ腰にあるデッキケースに入れると無言で学園長室から出ていった。
火渡
「さて…、あのカードはあの子の力になるか、それとも…」
火渡の呟きは誰にも聞こえることはなかった…
プロローグEnd
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