36人が本棚に入れています
本棚に追加
観客席にいた者達は少なからず頭によぎっただろう。
“龍の敗北”という未来が。
だが、いまだに高笑いを続けている華林に対して龍は……
龍
「ターンエンドか……。何もやらないなら俺のターンだ……。」
龍は眼を細くし華林を睨み付けるような行動を取る。
そんな龍に華林はフンと一瞬鼻で笑った後……
華林
「カードを1枚セットしてターンエンドよ。そんな顔をしたってこの状況をひっくり返せるわけがないじゃない。」
だが、そう言う華林に対して龍は…
龍
「デッキを信じていれば……、カード達は必ず答えてくれる……。」
そう静かに答えた龍は自身のデッキに手を伸ばす。
龍
「(カード達よ……。俺の声に……答えてくれ!!)俺のターン!!」
シュバァ!!
龍はデッキから勢いよくカードをドローすると…
龍
「フッ……。来たか……。」
静かに微笑みながら龍はそう呟いた。
龍
「リバースカードオープン!!罠カードサンダーブレイク!!」
サンダーブレイク
罠
手札を1枚墓地に送り発動。
フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
華林
「サンダーブレイク!?私の死天使ファンリスが破壊される……」
観客席にいた者達も華林と同じことを考えただろう。
だが、龍の取った行動は桜達だけではなく一達をも驚かせる物だった。
龍
「俺はサンダーブレイクの効果で
朽木のリバースカードを破壊する!!」
最初のコメントを投稿しよう!