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デュエルアカデミア
まだ寒さの残る4月
ここデュエルアカデミア高等部では今入学式が行われていた。
だが……
屋上
???
「……………眠い…。」
短く伸びた黒い髪を揺らし自身のと同じ黒い制服に身を包んだ少年が呟く。
彼も今年ここ、デュエルアカデミア高等部に中等部から入学してきた所謂新入生なのだが……
彼は別段気にしている様子もなく屋上のアスファルトの上に座り、ボケ~と街を眺めている。
そこに……
???1
「やはり、ここにいましたか。貴方も飽きませんね~。」
少年は声のした方向を見ると灰色のスーツに身を包んだ40歳位の男性が入口の方からゆっくりと歩いてきていた。
???
「“火渡(ヒワタリ)”さん……。良いですか……?学園長がこんな所にいても………」
火渡
「ハッハハハ。私の出番は最後の方だから問題は無いさ。」
少年に火渡と呼ばれた男性。
彼はこのデュエルアカデミアの学園長なのだが…
???
「はぁ……。また、“咲哉”さんに言いつけますよ……。」
火渡
「そ、それだけは止めてくれ!!」
一端の生徒であるはずの少年に手玉に取られている情けない学園長である。
???
「で………、何でここに来たんですか?」
火渡
「おお、それをすっかり忘れていたよ。」
思い出したと言わんばかりに手をポンと叩く火渡。
そんな火渡を見て少年は……
???
「(それで良いのかよ……。仮にも学園長だろ……。)」
と思っていた。
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