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「いや、何にしようかなと迷い中で・・・」
「私西京地鳥のチキンソテーセットに決めたけど、これも絶品だよ」
と語る碧に促されるまま
「じゃ俺も碧さんと同じで」
と答えた。
「よし、じゃあ皆様お決まりだね」
と言って美紗は店員を呼び注文を始めた。
その時、勇二の携帯に着信があったので、勇二は椅子から立ち上がり店の外へ向かいながら小窓を確認すると二条からであった。
店の外へ出て電話を取った。
「はい」
「今大丈夫か?」
「ええ、どうかしましたか?」
「いや、関係あるかどうかは解らないがふと思いだした事があってな・・・」
と話してから二条は一息ついて
「三ヶ月前位からだが、西京霊園で墓荒らしの事件が数件通報されていてな、俺は担当では無いから今迄忘れてたがお前や俺が遭遇した怪物は造魔ってんだろ?」
「ええ、ドニントンで禁忌の造魔精製って言ってましたね」
「あくまでも仮定に過ぎないが、精製に人骨が使われたとは考えられるだろ」
勇二はクールな声で
「可能性としては考えられますね。
後で俺も西京霊園に行ってみます」
「俺も西京霊園へSATを張り着かせる様手配してるから、ただ敵がいつ来るかは不明だが、一応知らせとこうと思ったんでな」
「解りました。
俺も何か発見したら連絡します」
と言って勇二は通話を切った。
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