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「そっかぁ~んじゃ飯喰ってからで調度いい時間だな。
優音~俺と風呂入るぞ」
と一樹は笑顔浮かべて優音を見た。
「たぁたた」
と首も据わり俯せの状態で優音はこちらを見て笑った。
「一樹疲れて無い?私が優音をお風呂入れよか?」
「大丈夫だよ。
最近、俺帰ってきても優音寝ちゃっててさぁ~今日は起きてるし、俺が優音と入りたいんだな」
と言って一樹は笑った。
「てか、じゃあ三人で入ろっか?」
「お?どした? 優音に妬いちゃったかぁ~
それとも・・・深雪も綺麗綺麗に洗って欲しいとか?」
と一樹はニヤリとして深雪に尋ねた。
「馬鹿・・・」
と深雪は照れながら答えた。
一樹は食事を終えて
「ごちそうさま。
てか、風呂入る前に深雪に少し話があるんだが・・・」
「え?何・・・?
お小遣の賃上げ要求っすか?」
「・・・いやいや、賃上げ要求はまた別の機会だが、ちょっと頼まれ事があってさ」
と一樹は勇二から聞いた、新たなる戦いの件を話し始めた。
二条はSATを西京霊園へ張り付かせる準備を終えて、「ようやく帰れるな」と背伸びをして、飲みかけだった珈琲をぐいっと飲み干した。
「二条さん、SATの人員ローテーション上がって来ましたよ」
とファックスで送られて来たシフト表を持って高浦刑事が二条の元へやって来た。
「おお、そうか」
と二条は高浦から渡されたシフト表に目を通した。
「常時六人で24時間現場巡回。
おお、上田、中川、下村も入ってるかぁ~こりゃ心強い」
高浦は二条と組んで一年位経つが、初めて聞く名前だったので
「誰です、その三人は?」
と二条に尋ねた。
「ああ、二年間に怪物と戦った事ある三人だ」
と二条は二年前を懐かしむ様に高浦に答えた。
「ああ~報告書にあった、神村高史のマンションでの事案の件の三人って事ですね」
「そうだ、上田と下村は負傷して俺と中川だけになったが、あん時に城戸さんに助けられて無かったら今ここには居なかっただろうな」
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