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「最初からその気だろうが。
まぁやれるもんならなーッ」
と勇二も迫りくる造魔の元へ銃を撃ちながら走った。
勇二の射撃は盾を持つ造魔が防ぎ、盾を持たない4体の造魔が勇二を一斉に攻撃した。
勇二はその攻撃を避け、正面に居る造魔のみを狙い、超至近距離で狙いも付けずに撃ちまくった。
数発の攻撃は造魔の鎧を破壊し、まずは正面の敵を消した。
そして次は手近な造魔へ、今度は狙いを付けて鎧に守られて無い部位を狙い撃った。
「ギィヤァァァァ~ッ」
と叫び、狙い撃たれた造魔は消滅した。
だが、勇二の背後から一本角の造魔が近付き、鉈の様な幅が広い剣で勇二を斬り付けた。
「ちっ」
と装甲越しに痛みを感じたが、勇二は一本角の造魔の方へ振り返り銃を乱射したが、一本角の造魔は素早く勇二と距離を取り、勇二の射撃をかわした。
別の造魔が槍を突いて来たのを勇二は身を捻り避け、また鎧に守られて無い部位を撃ち、造魔を消滅させた。
今度は盾を構えた造魔が勇二に向かい四方から突進して来た。
勇二は音戦士の跳躍力でジャンプして回避したが、今度は鎖の様な武器を持つ造魔に足を絡め取られ、勇二は地面へ叩きつけられた。「がっ・・・」
と短い呻き声を上げ地面へ倒れ臥す勇二へ造魔達は容赦無く攻撃した。
「後はお前達に任せた。
私は人間を始末する」
と一本角の造魔は後退している二条達の元へ走った。
「二条さん、逃げて」
と苦痛の呻き声を上げながら勇二は叫んだ。
とその時、二条の元へ向かう一本角の前へ空から赤い光が放たれ、その行く手を阻んだ。
そして、自分を攻撃しているであろう数体の造魔が苦悶の叫び声を上げて、消滅した感じであった。
「何だ? ってもしや?」
と勇二は造魔達の包囲を抜け、辺りを見渡すと。
青い鋭角的な物体が四基、空を移動しながら一本角を攻撃していた。
そしてその物体は移動し、移動先を目で追うと、空中に赤い装甲に包まれた、自分と同じ音戦士と変化した城戸一樹ことスクリームの姿があった。
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