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「ああ、葛城勇二って若者だが、彼から色々と話は聞いた。
アンタとリーベンヌってあの後結婚したんだな。
まずはおめでとう」
「アナタはどうなの?
想い人と戻れたのかな?」
「より戻って結婚して今は父親だ」
と一樹は笑った。
「それは、おめでとう。
・・・でも、それならメタリング渡すべきでは無かったな」
とロクサーヌは申し訳無さそうに言った。
「いや、早速役に立ったよ。
しかも今日・・・」
と一樹は西京霊園での戦いや、その後に勇二達と話した事をロクサーヌに話した。
「・・・そう、ギルダートは一体何を狙ってるのかしら。
元々、奴は評議会の一員だったけど、ある日突然評議会を辞めて、禁断の地で奴の姿を見かけたとか黒い噂はあったんだけど・・・」
「禁断の地って場所があるんだな。
俺はドニントン城周辺とジャギレイタ城周辺しか解らないからな・・・
てか、今リーベンヌは隣に居るのか?」
「いや、彼は今回の件で、現女王ミイフーヌの要請を受けて、特務任務に就いてるわ。
もうすぐ帰って来ると思うけど」
「そうか、俺もゆっくり待ってリーベンヌと話したいんだが、妻や娘が待ってるからな」
「フフ・・・ドニントンの英雄も今や父親か。
月日は人を変えるのね」
とロクサーヌは笑った。
「まぁ、二年前と違って、俺も色々あるけど、動きがあれば速動くよ。
リーベンヌにも宜しく伝えてくれ」
「ええ、彼もアナタと話したいだろうし」
「まぁ、そっちで何か解ったら前みたいに葛城勇二か俺に風のメッセージを貰えるか?
こっちで何か解ったら、今みたいに連絡するから」
「解ったわ。
アナタは父親になったんだから無理はしないでね」
「おう、んじゃまたな」
と一樹はロクサーヌに答えて、コンタクトを終わらせた。
今現在解った事はギルダートがロクサーヌ達と同じ仲間であったという事であったが、かって互いの存在を消滅させようとしていた、ロクサーヌとリーベンヌがまた元り結婚したという事が一樹には一番嬉しい情報でもあった。
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