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僕の名前はアダム。
頭から鍵しっぽの先まで漆黒の体が僕の自慢。
僕は御主人と2人暮らし。
御主人がお出かけしちゃった時は寂しいけれど、帰ってきたらその分甘えるんだ。
僕が体をすり寄せると、頭や体をたくさん撫でてくれる。
僕はその手が好き。
「アダム大好き!ずっと一緒にいようね。」
そう囁く声が好き。
僕が布団の中に潜り込むと、そのまま一緒に寝てくれる。
その時の香りが好き。
怒られた時は恐いけれど、それら全部含めて僕は御主人が大好きなんだ。
なのにどうして…?
ある日を境に、御主人は家に帰ってこなくなった。
僕を1匹残したまま。
だから僕は家を飛び出して、捜しに出た。
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