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「えっ…」
私は理解できなかった。
あんなに優しかった彼方が………
「あれは今から20年前のことかなぁ。彼方と言う少年はよく桜の木の下に行っていた。彼はその後失恋を理由に自殺をしてしまった。でも、心の優しい彼を見た神様は毎年桜の舞う季節の4月1日にだけ人間界に行くことを許した。でも、人間には恋をしてはいけなかった。しかし、彼はあなたに恋をした。だから、今年あの場所来なかったんだと思う。」
「………」
私はどうすることもできなかった。
ただ、私が天国に行ったら彼方に言いたいことがある。
好きだよ。
そして、ありがとう
と。
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